一人暮らしって楽しそうだしやってみたいなぁ~
でもきっと始めるときにお金がたくさんかかるんだよね
一人暮らしをするためのお部屋を借りるときには、必ず初期費用がかかります。
お部屋を借りるときの初期費用はだいたい家賃の5ヶ月分くらいと言われています。
これはあくまで「お部屋を借りるときの初期費用」であって、他にも家具・家電や日用品をそろえたり、引っ越しにもお金がかかります。
お部屋を借りるだけでも家賃の5か月分かかるんだ
そもそも初期費用って何にお金がかかっているの?
家賃の5ヶ月分は絶対に準備しないとお部屋は借りれないの?
わあ、質問いっぱいだねぇ!
一人暮らしを始めようと思うとわからないことが次々とでてきますよね。
今回は「お部屋を借りるときの初期費用」について解説していきます!
一人暮らしスタートに向けて、一緒に準備していきましょう!
一人暮らしの「初期費用」って何にお金がかかっているの?
初期費用がかかります!
と言われても、具体的に何にそんなにお金がかかっているのか初めてだとわからないですよね。
初期費用の内訳はこんな感じです。
初期費用の内容 | かかる費用の目安 |
---|---|
敷金・礼金 | 家賃の1~2ヶ月分 |
仲介手数料 | 家賃の0.55ヶ月分~1.1ヶ月分 |
前家賃 | 家賃の1~1.5ヶ月分 |
保証料 | 家賃の50~80%分 |
火災保険料 | 10,000~20,000円くらい |
鍵交換費用 | 10,000~20,000円くらい |
言葉は聞いたことあるけど、何のための費用なのかわからないものだらけ…
一人暮らしをするなら必ずかかる費用なので、
ざっくりでも知っておこう!
敷金・礼金
お部屋を借りるときの初期費用としてよく聞くのがこの「敷金・礼金」ではないでしょうか。
不動産会社のCMとかで「無料!」ってアピールしてるのをよく聞く気がする
セットで聞くことが多いですが、敷金と礼金は中身がぜんぜんちがいます。
敷金
敷金とは、何かあったときのための保証金として、お部屋を借りるわたしたちが、大家さんに預けておくお金です。
「何かあったとき」の「何か」には次のようなことがあります。
家賃を滞納してしまったとき
お部屋を借りたわたしたちが、家賃を滞納してしまったときに、預けておいた敷金がその月の家賃に充てられます。
お部屋に大きなキズや汚れをつけてしまったとき
お部屋を借りたわたしたちには、退去するときに借りたときの状態でお部屋を返す「原状回復義務」というものがあります。
普通に暮らす中でついたキズや汚れについては、わたしたちが費用を負担する必要はありません。
例えば壁に画びょうを挿してできた穴や、古くなるにつれて劣化していくものについては「仕方のないキズや汚れ」と判断されます。
普通に生活してついたキズや汚れは、お部屋を借りたわたしたちが直す必要はないよ!
しかし、大きなキズをつけてしまったり、ひどく汚してしまったりした場合には、元通りにするための費用を負担しなければなりません。
例えば、「重たい物を運ぶときに落としてしまい、床に穴をあけてしまった!」という場合は、お部屋を借りたわたしたちのミスなので、わたしたちが修理の費用を負担します。
壊してごめんなさーい!
退去時に管理会社や大家さんがお部屋を見て、キズが汚れがあった場合には敷金から差し引かれることもあります。
使われなかった敷金が、退去時に返金されるところが礼金とのちがいの一つです。
敷金なしの物件を選ぶと、初期費用を安くできますよ。
注意!
敷金なしの物件は初期費用を抑えることができますが、退去時に清掃代などを請求されることがあるので、契約のときに契約書などで確認しておきましょう!
礼金
礼金とは、わたしたち借主が、貸主である大家さんに「お部屋を貸してくれてありがとう」という意味を込めて渡すお金のことです。
敷金とちがって、払ったお金が返ってくることはありません。
昔は借りれるお部屋の数が少なかったため、大家さんにお礼を渡すのが当たり前でした。
その慣習だけが今も残っているみたいです。
現在はお部屋の数が多くあるので、礼金なしの物件もあります。
礼金は値引きをしてもらいやすい費用なので、交渉出来る人は交渉してみましょう!
ただし、必ず交渉がうまくいくというわけではないので、交渉が苦手な人は礼金なしの物件を探すと交渉する必要がなくなりますよ。
わたしは交渉が苦手だから、礼金なしの物件しか見ないようにしてたよ。
仲介手数料
お部屋を借りるときには、不動産会社が借主であるわたしたちと貸主である大家さんの間に入って、手続きを進めてくれます。
この不動産会社に払うお金が仲介手数料です。
借主のわたしたちが払うべき仲介手数料は家賃の0.5ヶ月分+消費税10%が上限とされていますが、不動産会社によっては1ヶ月分以上を請求してくる場合があります。
上限が決まっているのにどうして?
「借主(わたしたち)が同意すれば」上限以上の仲介手数料を不動産会社は受け取ることができるんだ。
えー!じゃあ上限を知らなかったら「同意して」払ったってことになるの?!そんなの僕は「払いません」って言うよ!
でも例えば、同じお部屋を借りたいと思っている人が2人いたとしたら、不動産会社が提示した仲介手数料を何も言わずに払う人にお部屋を貸したいって思われちゃうから、お部屋を借りれなくなることもあるんだ…。
そんなぁ…
だからこそ、いくつかの不動産会社から見積りを取って比較することが大事だよ!
仲介手数料は値引き交渉や他の不動産会社から見積りをとることで、費用を抑えることができます。
仲介手数料が無料の物件もあるので、物件選びのときに条件を見てみましょう!
前家賃
基本的に家賃は前払いで、翌月の家賃を前月に払います。
例:4月分は3月に支払い
そのため、入居する前に入居月の家賃を払わなければなりません。
月の途中で入居するときは、日割りの家賃を支払います。
例:4月15日に入居したら、4月15日~4月30日分の家賃だけ支払い
注意!
月の途中で入居したら、次の家賃支払い日までの期間が短くなる場合があります。
家賃の支払日は借りる月の前月末であることが多いです。
4月15日に入居した場合、入居してから10日後くらいには翌月の家賃を支払わなければなりません。
あっという間に支払日がやってくるので、月の途中で入居するときは翌月の家賃も準備しておきましょう!
前家賃の費用を抑える方法として、フリーレントがあります
フリーレントとは、条件つきで1ヶ月分の家賃をタダにしてくれるサービスのことです。
この条件は「フリーレント期間が終わっても〇ヶ月は住み続けること」といったものが一般的です。
条件を満たせなかったときは、フリーレント期間の家賃や違約金を支払わなければならないので、注意しましょう。
初期費用を抑えたいなら、物件選びのときにフリーレントができるか確認してみるのもおすすめです。
保証料
保証料とは、「保証会社」に支払う利用料のことです。
保証会社は、借主のわたしたちが家賃を滞納してしまったときに家賃を立て替えてくれます。
「物件の審査が通る・通らない」という話を聞いたことがありませんか?
この審査は保証会社がしているものです。
「お部屋を借りるあなたが家賃を滞納することは絶対にない」と断言することは誰にもできませんよね。
何があるかわからないからね
なので保証会社への加入が必要になります。
火災保険料
火災保険は火事などの災害や、不測の事故が起こったときのための保険です。
不測の事故とは、「物を落として床を傷つけてしまった!」のような事故のことです。
火災保険と聞くと「火事が起きた時の保険」というイメージを持つ方もいると思いますが、床や壁などの修繕費も補償されます。
補償される事故や災害については、火災保険のパンフレットや保険証券などで確認をしておきましょう!
図やイラストつきでわかりやすく書かれているものが多いから、めんどくさがらずにとりあえず一度見てみるのがおすすめだよ!
僕は持ち物が少ないし、もし火事になってもそんなに困らないから別に火災保険は加入しなくていいんだけどな~
あまーい!
もしその火事が君の火の不始末だったら、損害賠償請求をされるかもしれないよ。
え?!そ、損害賠償?!そんなお金ないよ!
だから火災保険に加入するんだよ
火災保険に加入するときは「借家人賠償責任保険」がセットになっているものが一般的です。
借家人賠償責任保険とは、お部屋を借りるわたしたちの過失で建物に損害を与えてしまったときの賠償金を補償する保険です。
例えば自分の火の不始末で火事になってしまったときには、大家さんに建物の修理費用などの賠償金を支払わなければなりませんが、これにはかなりお金がかかります。
他人の持ち物(建物)を壊したから、当然だね
想像しただけで恐ろしい…!
そうなったときに借主のわたしたちが賠償金を支払えないと大家さんも困るため、お部屋を借りるときには「借家人賠償責任保険」がセットになった火災保険に加入する必要があるのです。
ポイント
火災保険に加入するときは、不動産会社から言われた保険会社で加入せずに、自分で保険会社を選ぶこともできます。
保険料は建物の築年数や構造などによっても変わりますが、年間5,000~10,000円程度をひとつの目安にして、不動産会社から勧められた火災保険の保険料と比べてみましょう。
「高いな」と感じたらパンフレットをもらって補償内容を確認し、他の保険会社と比較して保険料の安いところで加入をすると出費を抑えることができます。
ただし、自分で保険会社を選んだ場合は自分で契約の手続きをしなければなりません。
保険料が大きく変わらなければ、不動産会社から勧められた保険に加入するほうが手間が少なく済みますよ。
保険料を少しでも安くするか、手間を省くか、自分がいい方を選ぼう!
鍵交換代
わたしたちが借りるお部屋には、前に住んでいた人がいます。
鍵を交換しないと前の住人がわたしたちのお部屋に入ることができてしまうので、鍵は必ず交換するようにしましょう。
鍵の種類によって費用は変わりますが、だいたい10,000~20,000円くらいです。
不動産会社が指定した鍵の業者さん以外に、別の業者さんにお願いすることもできるので、その場合は不動産会社に相談をしてみてください。
新築の場合は鍵の交換をする必要はないので、新築なのに鍵交換代を請求されたら不動産会社に確認をしましょう!
ムダなお金を払わないよう注意だよ!
一人暮らしの初期費用を抑える方法
お部屋を借りるときの初期費用はだいたい家賃の5ヶ月分と言われていますが、できることなら少しでも安くしたいですよね。
初期費用を安くする方法は大きく3つあります。
初期費用が安い物件を探す
まず1つ目は、初期費用の安い物件を探すことです。
お部屋探しをするときに、ネットやアプリを使って検索する人が多いかと思います。
そのときに、条件絞り込みの機能を使って初期費用の安い物件を探すのがおすすめ!
絞り込みの条件でチェックを入れる項目はこちら
- 敷金なし
- 礼金なし
- フリーレント
フリーレント対応の物件が少なかったり、敷金・礼金なしだと希望のお部屋が見つからなかったりすることもあります。
- フリーレントはあきらめよう
- 礼金はなしがいいけど、敷金はありで探してみよう
こんな風に条件を変えて探してみると、「フリーレントのチェックを外したのに、フリーレント対応の物件が出てきた!」なんてこともたまにあるので、試してみると思わぬ出会いがあるかもしれません。
いろいろやってみようかな!
初期費用が安い不動産会社と契約する
2つ目は、初期費用が安い不動産会社と契約をすることです。
お部屋の契約は、必ずしも内覧をした不動産会社とする必要はありません。
契約の前に初期費用の見積りをしてもらい、他の不動産会社と比較してみましょう。
3社くらいの見積りをとるといいよ
他の不動産会社から見積りをもらうときは、不動産会社の問い合わせフォームに「先に初期費用を知りたいので見積りいただけませんか?」と送るだけでOK!
本気でお部屋を契約しようと思っていることをアピールするためにも、「内覧済みです」とは言わない方がいいよ!
他の不動産会社と比較していることがバレちゃうからね
もし他の不動産会社の方が安かったら、内覧をしてくれた不動産会社との契約はお断りして大丈夫です。
内覧をしてくれた不動産会社から連絡が来たら「安くしていただけますか?」と聞いてみて、安くしてもらえたらその不動産会社と契約するのもひとつの手です。
内覧をしてくれた不動産会社の初期費用が安ければ、断るエネルギーもいらないからラッキーだね♪
不動産会社に交渉する
最後はいちばん難易度が高い、不動産会社に交渉することです。
交渉…ニガテ…
できればしたくないよね
交渉が苦手な人は多いかと思います。
しかし、「試しに言ってみたら安くしてもらえた」なんてこともあるので、とりあえず言うだけ言ってみるのもおすすめです。
わたしは「ダメだったら仕方ない!」くらいの気持ちで言ってみてました。
その結果2万円くらい安くしてもらえたよ♪
もちろん、最初から安い初期費用の見積りをもらえたら交渉の必要はないし、値下げの交渉は絶対にしなければいけないことではありません。
「交渉しなきゃ…」と難しく考えると、お部屋探しのすべてがめんどうに感じてしまうので、「自分にできる範囲でやってみる」くらいの気持ちで大丈夫!
「ここ、もうちょっと安くならないかな~」というところがあれば、不動産会社に伝えてみましょう。
伝え方の例として、「○○円にしていただければすぐに契約したいと考えています」のように、契約する気満々であることが伝わるような言い方が効果的なようです。
高圧的な言い方や、不動産会社を悪く言うような伝え方をせずに、誠実な気持ちで要望を伝えるよう心がけましょう。
よくある2つの「いらない初期費用」
「初期費用の内訳」では紹介していませんが、見積りをいただいたときに次の項目が入っていることもあります。
ハウスクリーニング(消毒)代
わたしたちが入居する前にお部屋の掃除や消毒をする費用として請求されます。
入居してから気になるところは自分で掃除すればいいし、内見のときにお部屋の状態を確認してよっぽど汚れていなければ必要ありません。
ハウスクリーニングをお願いしたいと思っている場合でも、どのような作業をするのかについては必ず確認しておきましょう。
大して作業をしない悪い業者もいるみたいだから注意してね!
安心サポートサービス代
入居後に困ったことがあったときのサポートをしてくれるサービスの加入費として請求されます。
何か困ったことがあれば管理会社(物件を管理している会社)や専門の業者さんに問い合わせればいいので、使う場面がないという人がほとんどみたいです。
使う場面がないのに2年で10,000~20,000円くらい請求されるので、金額に見合わない気もします。
この2つが初期費用に含まれていたら、「不要なのではずしてください」と伝えましょう。
交渉が苦手な人も勇気を出して!
初期費用を準備して楽しい一人暮らしを!
今回はお部屋を借りるときの初期費用について解説しました。
知らないことがいっぱいで疲れたよ…
お疲れさま。
いきなり全部を把握するのはむずかしいから焦らずにいこう!
わたしも一人暮らしを始める前はわからないことだらけで、「めんどくさーい!」とくじけそうになりました(笑)
でも、初期費用は少しでも安くすませたいですよね。
まずは初期費用の内容を知って、自分のできる範囲で初期費用を下げる行動をやってみましょう!
きっと楽しいおひとり様ライフが待ってますよ♪
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